
不動産売却の流れを徹底解説!家を売る手順・期間・費用とは?

不動産売却の流れを徹底解説!家を売る手順・期間・費用とは?

「家を売りたいけれど、何から始めればいいかわからない」「不動産売却の手順や、どれくらいの期間と費用がかかるのか知りたい」そんなお悩みを抱えていませんか?
不動産の売却は、人生の中でそう何度も経験することではありません。そのため、多くの方にとって未知の領域であり、不安を感じるのは当然のことです。しかし、事前に「不動産売却の流れ」をしっかりと把握しておくことで、トラブルを防ぎ、希望通りの条件で、スムーズに家を売ることができます。
本記事では、不動産売却の流れをステップごとにわかりやすく徹底解説します。売却にかかる期間の目安や、必要な費用・税金、さらには少しでも高く売るためのコツまで網羅していますので、これからマイホームや相続した空き家、土地などの売却を検討している方はぜひ最後までお読みください。
不動産売却にかかる期間の目安は?
まずは、不動産売却にかかる全体の期間について把握しておきましょう。一般的に、不動産売却の相談を始めてから物件を引き渡すまでにかかる期間は、「約3ヶ月〜6ヶ月程度」と言われています。
【不動産売却の期間の目安】
- 事前準備・査定・媒介契約: 約2週間〜1ヶ月
- 売却活動(広告・内覧など): 約1ヶ月〜3ヶ月
- 売買契約・決済・引き渡し: 約1ヶ月〜1ヶ月半
もちろん、立地条件や築年数、売り出し価格によっては、1ヶ月以内でスピード売却できることもあれば、半年以上かかってしまうケースもあります。また、住み替え(買い替え)を検討している場合は、新居の購入タイミングと合わせる必要があるため、さらに綿密なスケジュール管理が求められます。余裕を持った資金計画とスケジュールを立てることが、不動産売却を成功させる第一歩です。
【図解】不動産売却の流れ・手順(6つのステップ)
ここからは、実際に不動産を売却する際の手順を6つのステップに分けて、わかりやすく解説していきます。
Step 1:売却の準備と相場価格の把握
不動産会社に相談する前に、まずは自分自身で準備を行うことが大切です。売却の目的(住み替え、相続、資金繰りなど)を明確にし、希望する売却時期や最低限手元に残したい金額を整理しましょう。
また、住宅ローンが残っている場合は、現在の「ローン残債」を金融機関の残高証明書などで確認しておくことが必須です。不動産を売却する際は、原則として引き渡し時に住宅ローンを完済し、抵当権を抹消しなければなりません。
さらに、インターネットの不動産ポータルサイトなどを活用して、近隣の似たような物件(広さ、築年数、駅からの距離など)がどれくらいの価格で売り出されているか、周辺相場をざっくりと把握しておくと、この後の査定価格が適正かどうかの判断基準になります。
Step 2:不動産会社への査定依頼
相場感をつかんだら、いよいよ不動産会社に査定を依頼します。査定には大きく分けて「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定」の2種類があります。
- 机上査定(簡易査定): 過去の取引事例や市場データ、物件の基本情報(平米数、築年数など)をもとに、概算の価格を算出する方法です。すぐに目安を知りたい場合に適しています。
- 訪問査定: 不動産会社の担当者が実際に現地に足を運び、日当たりや周辺環境、室内の保守状況、リフォームの必要性などを細かくチェックして、より正確な査定額を算出する方法です。売却を本格的に進める場合はこちらが必須となります。
査定価格は「この価格なら売れる可能性が高い」という目安であり、必ずしもその価格で売却できる(あるいは売却しなければならない)わけではありません。担当者からの査定根拠の説明をしっかりと聞き、信頼できるパートナーであるかを見極めましょう。
Step 3:不動産会社との媒介契約の締結
査定額や担当者の対応に納得し、売却を任せる不動産会社が決まったら、「媒介契約(ばいかいけいやく)」を結びます。媒介契約には以下の3つの種類があり、それぞれの特徴を理解した上で選ぶことが重要です。
| 専属専任媒介契約 | 1社の不動産会社にのみ売却を依頼する契約です。自己発見取引(自分で買主を見つけること)も不可。不動産会社は1週間に1回以上の活動報告義務があり、指定流通機構(レインズ)への登録も5日以内に行うなど、最も手厚いサポートが期待できます。 |
|---|---|
| 専任媒介契約 | 1社にのみ依頼しますが、自分で見つけた買主との契約は可能な形式です。活動報告は2週間に1回以上、レインズへの登録は7日以内となります。専属専任と並んで、不動産会社が広告宣伝費をかけやすいのがメリットです。 |
| 一般媒介契約 | 複数の不動産会社に同時に売却を依頼できる契約です。人気エリアの物件であれば競争原理が働いて早く売れる可能性がありますが、不動産会社への報告義務やレインズ登録義務がないため、活動状況が見えにくいデメリットもあります。 |
初めての売却や、手厚いサポートを受けながら着実に売却活動を進めたい場合は、「専任媒介契約」または「専属専任媒介契約」を選ぶのが一般的でおすすめです。

Step 4:売却活動(広告・内覧対応)
媒介契約を結ぶと、いよいよ不動産会社による売却活動がスタートします。インターネットの物件情報サイト(SUUMOやHOMESなど)への掲載、チラシのポスティング、既存顧客への紹介などを通じて買主を探します。
購入検討者が現れると、実際に物件を見学する「内覧(見学)」が行われます。内覧時の印象は、購入の意思決定に直結するため非常に重要です。居住中のまま売却する場合は、日頃から部屋の掃除を心がけましょう。特にキッチン、お風呂、トイレなどの水回りの清潔感は重視されます。また、内覧当日は部屋の照明をすべてつけ、換気をして明るく清潔な空間を演出することが、早期売却への近道です。
Step 5:売買契約の締結
購入希望者から「購入申込書(買付証明書)」が提出されたら、価格や引き渡し時期などの条件交渉を行います。お互いの条件が合致すれば、晴れて売買契約の締結となります。
売買契約は、宅地建物取引士による重要事項説明が行われた後、売主と買主が署名・捺印を行います。この時、買主から売買代金の5〜10%程度の「手付金」を受け取ります。契約締結後は、自己都合によるキャンセルを行うと手付金の倍返しなどのペナルティが発生するため、契約内容には十分に目を通す必要があります。
Step 6:決済・引き渡し
売買契約から約1ヶ月〜1ヶ月半後、買主の住宅ローン審査が無事に承認されたら、最終的な「決済と引き渡し」を行います。通常は、平日の午前中に金融機関の窓口に売主、買主、不動産会社、司法書士が集まって行われます。
手付金を差し引いた売買代金の残金が買主から売主の口座へ振り込まれ、着金が確認できたら、司法書士が法務局へ所有権移転登記(および抵当権抹消登記)の申請を行います。同時に、鍵や関係書類(境界確認書、パンフレット、設備の取扱説明書など)を買主に引き渡し、不動産売却の全ての手続きが完了となります。
不動産売却にかかる費用と税金
不動産を売却する際、売れた金額がそのまま全て手元に残るわけではありません。各種手数料や税金がかかるため、あらかじめ「売却にかかる費用」を把握しておくことが資金計画において極めて重要です。

【主な売却費用と税金】
- 仲介手数料: 不動産会社に支払う成功報酬です。売買価格が400万円を超える場合、「(売買価格 × 3% + 6万円)+ 消費税」が上限額となります。決済時に一括、または契約時と決済時に半額ずつ支払うのが一般的です。
- 印紙税: 売買契約書に貼付する収入印紙代です。売買金額によって異なりますが、一般的なマイホームの価格帯(1,000万円超〜5,000万円以下)であれば、軽減税率適用で1万円となります(令和9年3月31日まで)。
- 登記費用(抵当権抹消など): 住宅ローンが残っている場合、抵当権を抹消するための登録免許税(不動産1個につき1,000円)と、手続きを依頼する司法書士への報酬(約1万〜3万円程度)がかかります。
- 譲渡所得税(所得税・住民税): 不動産を売却して「利益(譲渡益)」が出た場合にかかる税金です。購入時の価格よりも高く売れた場合に発生します。ただし、マイホームの売却であれば「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」を利用することで、利益が3,000万円までであれば税金はかかりません。
- その他: 必要に応じて、ハウスクリーニング費用、不用品の処分費用、引越し費用、測量費用などがかかる場合があります。
ざっくりとした目安として、売却価格の「約4〜6%」が諸費用としてかかると考えておくと安全です。
不動産を少しでも高く・早く売るための3つのコツ
最後に、あなたの大切な資産を、少しでも有利な条件で売却するためのポイントを3つご紹介します。
1. 適切な売り出し価格を設定する
「少しでも高く売りたい」という気持ちは当然ですが、相場から大きく外れた高値で売り出すと、長期間売れ残るリスクが高まります。売れ残ると「この物件は何か問題があるのでは?」と敬遠され、最終的に値下げを余儀なくされるケースが多いです。査定額をベースに、担当者と相談しながら戦略的な価格設定を行いましょう。
2. 内覧時の印象を最大限にアップさせる
前述の通り、内覧の印象は成約率に直結します。特に玄関は「家の顔」ですので、靴を片付け、嫌なニオイがないよう消臭剤や換気で対策しましょう。また、モノが溢れていると部屋が狭く見えてしまうため、事前にトランクルームを活用したり不用品を処分したりして、スッキリとした空間を作ることが高く売るコツです。必要であれば、プロのハウスクリーニングを入れるのも費用対効果が高い投資と言えます。
3. 信頼できる不動産会社・担当者を選ぶ
不動産売却の成功は、パートナーとなる不動産会社の力量にかかっていると言っても過言ではありません。単に「一番高い査定額を出してくれたから」という理由だけで選ぶのは危険です。査定の根拠をわかりやすく説明してくれるか、地域の相場や特性に詳しいか、連絡のレスポンスは早いかなど、担当者の熱意と信頼性を総合的に判断して依頼先を決定しましょう。
まとめ:流れを理解して後悔のない不動産売却を!
不動産売却は、「準備・査定」から始まり、「媒介契約」「売却活動」「売買契約」を経て、最終的な「決済・引き渡し」まで、約3〜6ヶ月の期間を要する大きなプロジェクトです。
専門的な用語や手続きが多く難しく感じるかもしれませんが、信頼できる不動産会社と一緒に進めることで、スムーズかつ安全に取引を完了させることができます。売却にあたっては、事前にある程度の相場や流れ、かかる費用を把握しておくことで、不動産会社からの提案に対しても的確な判断ができるようになります。
「今の家がいくらで売れるのか知りたい」「将来のためにとりあえず査定だけしておきたい」「相続した空き家の処分に困っている」といったお悩みがありましたら、まずは一度、専門家に無料相談をしてみることをおすすめします。納得のいく不動産売却に向けて、まずは最初の一歩を踏み出してみましょう!
